他人の不幸は蜜の味。しかも役に立つ。

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

新しいブログを立ち上げました。
その名は「株の失敗ドットコム」です。

見切り発車で始めたので、
需要があるかは分かりません。

需要があれば「株式予報」から、
「株の失敗ドットコム」へと、
少しずつシフトしていきます。

立ち上げのきっかけ

いままで更新してきた「株式予報」は、
僕が大学3年生の頃に立ち上げました。

立ち上げたきっかけは、
「カブの天気予報ができたら面白そう」
という思いつきでした。

2012年に立ち上げてから、
形を変え、メディアを変え、
10年以上もご愛読いただきました。

大学生の頃には、ヤフーファイナンスの、
「投資の達人」に抜擢して頂きました。

はじめは苦労しましたが、25歳のときに
最年少で「ベストパフォーマー賞」と、
「通年最高勝率者賞」を受賞しました。

ほかにも、

ご縁があって会社四季報オンラインで
「カブ天気予報」というシリーズで、
1年半の連載もしました。

さらに、

2015年、書籍を執筆していたとき
「本を書くのがしんどいから」という理由で、
暇つぶしにYouTubeに動画をアップしました。

すると、それから8年間かけて、
5万人がチャンネル登録してくれました。

僕の行き当たりばったりな活動が、
こんなに多くの注目を浴びるなんて、
思ってもみませんでした。

それだけ多くの方が、
「相場の見通しを知りたい!」
「株価の見通しを知りたい!」
と考えていたのでしょう。

◆  ◆  ◆

多くの方に記事や動画を、
楽しんで頂いている間に、

10年も情報配信を続けていると、
僕も色々と思うことがありました。

何よりも、
「カブの天気予報をやると言っても、
的中の精度には明らかに限界がある」

と痛感しました。

商売ごとには法則がない

先日、経営学者の楠木建先生の、
記事を読んでハッとしました。

以下に2つ引用します:

まず前提として、「商売ごとには法則がない」と言いたい。法則とは、再現可能な普遍的因果関係のことだ。自然科学は自然現象の背後にある法則を解明しようとする。一般相対性理論なら、誰がどういう気分で観測しても同じ結果が出る。だが、経営は自然現象ではない。「こうやればうまくいく」という法則もないのだ。

President Online, “成熟市場で「稼ぐ力」を取り戻す方法とは”, 太字箇所は中原による強調
https://president.jp/articles/-/22518

経営や戦略に一般解はありません。それぞれの商売の文脈に置いてみて初めて、ことの是非や成否が決まるわけで、すべては特殊解。肝心の自社の商売についての理解が浅い、評論家的な発言の多いビジネスパーソンが惑わされがちなトラップです。

日経ビジネス, “[議論]楠木建・杉浦泰「逆タイムマシンで思考を磨け」”, 太字箇所は中原による強調
https://business.nikkei.com/atcl/forum/19/00024/082800012/?P=2

株価は所詮ヒトが決めるものです。
そして、ヒトの行動は読めません。

「りんごが木から落ちる」物理学のように、
確実に当たる「法則」のようなものはなく、

「よく外れる」天気予報よりも、
もっともっと的中率は低くて、
5割5分当たれば良い方です。

ファッションの流行り廃りや、
アイドルや芸能人の人気投票のように、
ほとんどが「気まぐれ」に決まります。

法則が存在しないフィールドで、
ただひたすら経験則だけを頼って、

このまま一生、
「半分が外れる予想を続けるのか?」
と考えたときに、

ぶっちゃけ自分はしんどいと思ったし、
「みんなの時間をムダにしてないかな?」
と不安を覚えました。

成功に再現性はないが、失敗にはある

楠木先生の言うように、
すべての成功は「特殊解」なので、

「成功者をマネすれば成功できる」
と考えるのは極めてナンセンスです。

じゃあ、どうすれば良いのか?

僕自身、毎年、年末になると、
「今年はどんな株が最も上がったか?」
「今年はどんな株が最も下がったか?」
を調べるのですが、

上がる株にはほとんど共通点がないのですが、
下がる株は「似たものが多い」と気づきました。

僕がヤフーファイナンスで、
予想記事を書いたときも、

当たるのは「下げ予想」の記事が多く、
「上げ予想」の的中率は五分五分でした。

また、僕の周りには投資で成功し続けている
いわゆる「腕利きの投資家」が多いのですが、

彼らは「チャンスへの嗅覚」以上に、
「リスクへの嗅覚」のほうが強い点で、
明らかに共通しています。

これらの経験や学習を経て僕は、
「商売で成功した人の唯一の共通点は、
失敗から徹底して遠ざかったことだ」
と考えるようになりました。

他人の不幸は蜜の味。しかも役に立つ。

ハーバード大学の
エルド・ラットマー教授によれば、

「隣人たちの収入が増えると、
自分の収入が減るのと同じくらい、
不幸を感じる」

のだそうです。

「他人の幸福は飯がまずい」
「他人の不幸は蜜の味」

という言葉があります。

なんとも意地悪な言葉ですが、
これが人間の本性なのでしょう。

◆  ◆  ◆

いまの世の中は
「再現できない成功談(自慢話)」
で溢れていますが、

その逆に、
「反面教師にすれば避けられる失敗談」は、
あまりに軽視されていると思います。

そのせいで、

多くの人が似た失敗を繰り返しているし、
再現できない成功談を追いかけ回しては、
「またダメか」と繰り返し落胆しています。

そんなことを考えるうちに、

「マズい飯を食いながら他人の成功を学ぶより
他人の失敗を反面教師にした方が再現性も高く、

タメになる可能性が高いのでは?」

「株のしくじり先生みたいなサイトがあったら、
需要があるのでは? というか僕は読みたい!」

と思い至ったのです。

ちなみに、

このブログのタイトル案として、
「株のしくじり先生」も考えました。

しかし、

すでに商標を取られてたので、
残念ながら、諦めました💦

誰も読んでくれないかもしれないし、
長続きしないかもしれないですが、

読んでくれる人の役に立てるように、
そして僕自身が失敗から学べるように、
なるべく長く書き続けたいと思ってます。

気に入っていただけると嬉しいです。

– 中原良太

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