投資の神様が買った五大商社株をイナゴしなかった結果

2020年の失敗談
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

きょうは、
「もっと調べておけば良かった!」
機会損失による失敗を取り上げます。

みんな大好き、
投資の神様バフェットが買った、
五大商社株の話です。

イナゴ投資家の資産は倍増

2020年8月31日
投資の神様ウォーレン・バフェットが、
五大商社に投資したと明らかになりました。

そのときの日経新聞の記事がコチラ
以下、該当箇所を引用します:

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて日本の5大商社株をそれぞれ5%超保有していることが31日、わかった。

日本経済新聞, “バークシャー、5大商社株5%超保有 「純投資」、大量保有報告書”
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL31HI6_R30C20A8000000/

「バフェットを知らない投資家はモグリ」
と言っても差し支えないでしょう。

神様とさえ呼ばれるバフェットが、
日本株を買ったのは衝撃でした。

とはいえ、

バフェットを学んだ人ほど、
「理解できないものは買わない」など、
彼の戒めの言葉を知っているゆえに、

かえって、

複雑怪奇な五大商社を見て、
「理解できん!買えない!」と、
感じた方も多いんじゃないでしょうか。

僕もその一人でした。

大企業ほど事業が複雑なので、
「こんな複雑な会社を買うなんて、
どれだけ優秀な投資家なんだよ…」と、
辟易してしまったのです。

結局、

「よく分からんけどバフェットが買うなら、
自分も買ってみてみようかな!」と、

バフェットの戒めを「破って」
イナゴのように群がった投資家のほうが、
かえって儲かる
という結果になりました。

事実として、五大商社の一社である、
伊藤忠商事のチャートは以下のとおりです:

伊藤忠商事の月足チャート(引用元:IR BANK)

伊藤忠商事の株価は、
2年半で2倍以上になりました。

僕もバフェットを真似して、
五大商社を買っていればいまごろ、
何千万円、儲かっていただろう…。

バフェット大好きの僕としては、

彼を知らん人たちがイナゴして、
ボロ儲けしてるのを見ると、

「キィーーッ!!!悔しい!!!」

と感じてしまいます😂

バフェットはイナゴ肯定派

ところがどっこい。

バフェットはイナゴを否定してません。
むしろ「イナゴ肯定派」なんですよね。

バフェットだけでなく、

彼の恩師の一人でもある、
フィリップ・フィッシャーも、
「イナゴ肯定派」の一人です。

バフェットは投資の成功の秘訣を、
「便乗すること」と述べていたり、

フィッシャーは、成功した投資の多くは、
「仲間の投資家に教えてもらった銘柄」と、
述べているくらいでした。

あれれ、なんだかおかしいぞ?
なにか、矛盾していないか?

投資先の「理解」が何より大事

じっくり考えてみると、
矛盾してないんですよ。

バフェットは、
「理解できないものを買うな」
とは言っていますが、

「周りと同じものを買うな」
なんて一言も言ってません。

世間的には「イナゴ=悪」みたいな、
悪いイメージが定着しちゃってるんで、
それで嫌悪されてるだけだと思います。

あくまで主軸は、
「理解したものだけを買う」
なんですよね。

そうやって考えると、バフェットが、
五大商社株を買ったときには、

「とりあえずめっちゃ調べてみて」
「理解がいくならイナゴ
でもOK

というスタンスで臨むのが、
もっとも合理的だと言えます。

僕自身、
「周りの投資家に儲け話を教わろう!」
「イナゴ上等!イナゴバンザイ!」

と柔軟に考えています。

もちろん、

十分に理解しないとダメなので、
買うのは理解できた株だけですが…。

少なくとも言えることは、

「抜け目ない人がやったことからは、
何かしら学べるはずだから、一度は、
詳しく調べてみる価値がある」

ということじゃないかなー。

次にバフェットが日本株を買ったら、
そのときは、もっとガチで調べます。

それと同時に、

中小型株を主戦場としている、
「未来のバフェット」がいれば、
その人を追いかけようかな。

中小企業のほうがビジネスがシンプルで、
理解しやすいでしょうから…。

– 中原良太

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