From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
きょうは、
「もっと調べておけば良かった!」
機会損失による失敗を取り上げます。
みんな大好き、
投資の神様バフェットが買った、
五大商社株の話です。
イナゴ投資家の資産は倍増
2020年8月31日、
投資の神様ウォーレン・バフェットが、
五大商社に投資したと明らかになりました。
そのときの日経新聞の記事がコチラ。
以下、該当箇所を引用します:
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて日本の5大商社株をそれぞれ5%超保有していることが31日、わかった。
日本経済新聞, “バークシャー、5大商社株5%超保有 「純投資」、大量保有報告書”
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL31HI6_R30C20A8000000/
「バフェットを知らない投資家はモグリ」
と言っても差し支えないでしょう。
神様とさえ呼ばれるバフェットが、
日本株を買ったのは衝撃でした。
とはいえ、
バフェットを学んだ人ほど、
「理解できないものは買わない」など、
彼の戒めの言葉を知っているゆえに、
かえって、
複雑怪奇な五大商社を見て、
「理解できん!買えない!」と、
感じた方も多いんじゃないでしょうか。
僕もその一人でした。
大企業ほど事業が複雑なので、
「こんな複雑な会社を買うなんて、
どれだけ優秀な投資家なんだよ…」と、
辟易してしまったのです。
結局、
「よく分からんけどバフェットが買うなら、
自分も買ってみてみようかな!」と、
バフェットの戒めを「破って」
イナゴのように群がった投資家のほうが、
かえって儲かるという結果になりました。
事実として、五大商社の一社である、
伊藤忠商事のチャートは以下のとおりです:
伊藤忠商事の株価は、
2年半で2倍以上になりました。
僕もバフェットを真似して、
五大商社を買っていればいまごろ、
何千万円、儲かっていただろう…。
バフェット大好きの僕としては、
彼を知らん人たちがイナゴして、
ボロ儲けしてるのを見ると、
「キィーーッ!!!悔しい!!!」
と感じてしまいます😂
バフェットはイナゴ肯定派
ところがどっこい。
バフェットはイナゴを否定してません。
むしろ「イナゴ肯定派」なんですよね。
バフェットだけでなく、
彼の恩師の一人でもある、
フィリップ・フィッシャーも、
「イナゴ肯定派」の一人です。
バフェットは投資の成功の秘訣を、
「便乗すること」と述べていたり、
フィッシャーは、成功した投資の多くは、
「仲間の投資家に教えてもらった銘柄」と、
述べているくらいでした。
あれれ、なんだかおかしいぞ?
なにか、矛盾していないか?
投資先の「理解」が何より大事
じっくり考えてみると、
矛盾してないんですよ。
バフェットは、
「理解できないものを買うな」
とは言っていますが、
「周りと同じものを買うな」
なんて一言も言ってません。
世間的には「イナゴ=悪」みたいな、
悪いイメージが定着しちゃってるんで、
それで嫌悪されてるだけだと思います。
あくまで主軸は、
「理解したものだけを買う」
なんですよね。
そうやって考えると、バフェットが、
五大商社株を買ったときには、
「とりあえずめっちゃ調べてみて」
「理解がいくならイナゴでもOK」
というスタンスで臨むのが、
もっとも合理的だと言えます。
僕自身、
「周りの投資家に儲け話を教わろう!」
「イナゴ上等!イナゴバンザイ!」
と柔軟に考えています。
もちろん、
十分に理解しないとダメなので、
買うのは理解できた株だけですが…。
少なくとも言えることは、
「抜け目ない人がやったことからは、
何かしら学べるはずだから、一度は、
詳しく調べてみる価値がある」
ということじゃないかなー。
次にバフェットが日本株を買ったら、
そのときは、もっとガチで調べます。
それと同時に、
中小型株を主戦場としている、
「未来のバフェット」がいれば、
その人を追いかけようかな。
中小企業のほうがビジネスがシンプルで、
理解しやすいでしょうから…。
– 中原良太
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