From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
今日は、上場してから、
10年間下がり続けている、
ジャパンディスプレイ(6740)が、
なぜ失敗したのか?考えていきます。
ジャパンディスプレイとは?
ジャパンディスプレイは、
名前の通り液晶パネルのメーカーです。
Wikipediaの解説は以下のとおり:
株式会社ジャパンディスプレイ(英称:Japan Display Inc. 略称はJDI)は、日本の液晶ディスプレイメーカーである。ソニー・東芝・日立製作所の中小型液晶ディスプレイ事業を統合し2012年に発足した。
フリー百科事典Wikipedia, “ジャパンディスプレイ”, 強調箇所は中原によるもの
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4
パッと見、問題なさそうな内容ですが、
同社の株価は、上場後、
一貫して下がり続けています。
チャートは以下のとおりです:
2020年以降は右肩下がりです。
月足の多くが陰線なので、
上場後に株を買った人は、
大多数が損したと考えられます。
10年連続で赤字。どうして?
株価が下がった理由は、
ひとえに業績が悪いからです。
ジャパンディスプレイの業績は、
上場後、10年連続で赤字です。
以下の表をご覧ください:
表を見ればわかるとおり、
上場後、ずっと赤字が続いています。
ジャパンディスプレイに投資をしても、
儲けるどころか損しかしなかったのです。
「いつか業績が戻るかも…!」と、
期待して株を持ち続けた人は、
株価も業績も際限なく悪化し、
ひどい目にあったことでしょう。
「業績が悪くなったときには、
早めに切らないと痛い目に遭う」
という教科書例と言えそうです。
赤字が続いている原因については、
諸説ありますが、Wikipediaには、
以下のように書かれていました:
しかし、元々成長し切った会社の寄せ集めであり伸び代に乏しかったため、設立当初より赤字が続き、設立から5年目となる2017年に構造改革が行われた。設立の経緯上、生産部門以外の機能を自社で持たない、事実上の「国策企業」であるため、経営方針がトップダウン式に決定される競合他社とは異なり、全ての経営計画において経済産業省と産業革新機構の承認が必要という意思決定の遅さがあり、また解雇がそのままアベノミクスの失敗を想起させるため、シャープ以外の日本のディスプレイメーカーのうち、大半の人員と工場を丸抱えしているにもかかわらず、リストラができないという「負の遺産」があるとの危機意識が、2017年の時点で存在した。
フリー百科事典Wikipedia, “ジャパンディスプレイ”, 強調箇所は中原によるもの
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4
クソにレーズンを混ぜてもクソはクソ
投資の神様バフェットの相棒、
チャーリー・マンガーは、
「クソにレーズンを混ぜても、
クソであることに変わりありません」
と言ったことがあります。
そもそも将来性のない会社で、
しかも競争環境はひどく厳しく、
「そりゃ、儲からんわw」
と感じるような一件でした。
2014年当時、
僕は同社のことを、
知らなかったのですが、
僕の投資家の先輩は、
「ゴミを集めてもゴミはゴミ」と、
マンガーみたいなことを言っていて、
言ったとおりに破滅していくのを見て、
「先輩、すげ〜!」と感動しました。
間違えて買っていたら、
こんなに損をしていたのか…。
気をつけないとなぁ…。
– 中原良太
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