From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
きょうは、2021年に暴落した、
AI inside(3990)について、
原因を探ってみました。
2020年の人気株、AI insideとは?
AI insideといえば、
2020年に株価が5倍になった、
人気AI企業です。
詳しくはWikipediaの通り:
フリー百科事典Wikipedia, “AI inside“
AI inside株式会社(エーアイ インサイド、英: AI inside Inc.)は、東京都渋谷区に本社を置く日本の企業。AI認識技術を活用したクラウド型OCRサービスを手掛ける。
https://ja.wikipedia.org/wiki/AI_inside
AI insideの株価は、
2020年には5倍以上に下がった後、
2021年に91.9%下落しました。
AI insideのチャートはこんな感じです↓
![](https://kabu-shippai.com/wp-content/uploads/2023/12/ai-inside_chart.png)
2021年以降は陰線が続き、
株を買った大多数が損したと、
考えられます。
AI insideが大暴落した原因
そもそもの話として、
AI insideはバブルでした。
2020年時点、
AI insideの予想PERは、
100倍を優に超えていました。
これは明らかに「やり過ぎ」で、
利益率を改善できる会社ならまだしも、
同社はめいっぱい高収益でした。
だから、
2021年に株価が下がったのは、
「もともと割高だった株価が、
適正水準へと回帰していく」
ようなものでした。
2022年3月期は大幅減益に
株価が割高だっただけでなく、
AI insideは業績も崩れました。
業績が崩れたきっかけは、
大口取引先のNTT西日本による、
ライセンスの不更新でした。
![](https://kabu-shippai.com/wp-content/uploads/2023/12/ai-inside_press-release.png)
NTT西日本による売上は、
全体の半分近くにのぼるため、
売上が半減する恐れがありました。
言うまでもなくこれは危険信号で、
業績悪化で企業価値も薄れました。
「1社に売上の半分が集中している」
という状況が特にリスキーでした。
販売先が少ない会社は、
取引を打ち切られたときの、
ダメージも大きくなりがちで、
同社はその典型例でした。
また、同社は、
「テクノロジーを作る側」
の会社です。
創薬ベンチャーしかり、
新技術を開発している会社は、
開発の当たり外れが大きく、
「宝くじ」みたいな株です。
こういう投資は運任せになりやすく、
失敗しやすいので注意が必要です。
伝説のファンドマネージャー、
ピーター・リンチが言うには、
「テクノロジーを作る側ではなく、
テクノロジーを使う側のほうが、
魅力的な投資先が多い」
のだそうです。
今回の例から学べるとしたら、
「AI insideよりも、NTTのほうが、
投資対象として魅力的だったかも」
ということでしょうかねー。
僕は新しいものが大好きで、
AIとか半導体とかの会社を、
買いたくなっちゃうんですが、
投資は好き嫌い「だけ」で、
するもんじゃないんで、
いつだって、我慢しています。
我慢するのも大変です…苦笑
– 中原良太
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