PER4倍の株を買ったけど半年も鳴かず飛ばずだった話

2023年の失敗談
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
札幌の実家より、、、

去年の12月16日に、
「安い」という根拠だけで株を買った結果
という記事を書きました。

これは2021年の失敗を、
まとめた記事なのですが、

あれから2年が経った、
2023年にも同じ失敗を、
やらかしてしまいました。

予想PERが4倍台の株を買った

2023年の夏から秋にかけて、

僕は、
KPPグループHD(9274)
の株を買い漁っていました。

同社は紙パルプの卸売業者で、
最近は海外M&Aに積極的です。

同社の予想PERは4倍台で、
日本株でもトップクラスの、
低PER株でした。

低いPERを見た僕は、
「これは安い!」と考えて、
同社株を買い漁りました。

PER4倍台でも鳴かず飛ばず

KPPグループHDのチャート(PERと株価を重ねたもの、引用元:IR BANK)

株を買ってから半年近く、
KPPグループHDの株価は、
鳴かず飛ばずが続きました。

同社の予想PERは5倍を超えず、
低空飛行が続いたのでした。

結局、僕は年末に株を売り、
「すこしの金銭的な損失」と、
「半年近くの時間のロス」の、

二重苦を味わう羽目になりました。

低PERでも株価が上がらない理由

株価が上がらなかった理由は、
2つほど考えられました。

第一の理由は、
「配当利回りが低かった」
ことでした。

同社の配当利回りは3%半ばで、
「PERの割に還元意欲が低い」
と感じる水準でした。

同社は自社株買いなどで、
株主還元をしていました。

株価が安いうちに自社株買いして、
最後にドカンと増配してくれる。

とか、

自社株買いの代わりに、
全額を配当に回す。

とか、

こういうシナリオであれば、
株価は倍になったと思います…。

方向性が不透明なので、
自社株買いをしていても、
投資家の不人気は覆りませんでした。

◆  ◆  ◆

第二の理由は、
「業績が停滞していた」
ことでした。

KPPグループHDの業績は、
2023年3月期が好調すぎて、
2024年3月期は減速しました。

決算資料を見てみると、
成長事業は伸びているので、
決して内容は悪くないのですが、

「通期減益」という、
表面上の数字は悪い
ので、
買われにくかったのかも。

◆  ◆  ◆

「この株の代わりに、別の株を、
半年持っていたら儲かってた!」

と考えると大きいミスでした。

金銭的な損はしないかもですが、
時間のロスは見えにくい一方で、
機会損失がデカいんすよね。

KPPグループHDにかぎらず、
「PERがめちゃくちゃ低いのに、
株価が長い間、鳴かず飛ばず」
という会社は、

だいたい、

・業績が悪い
・配当利回りが低い(還元意欲が低い)

というパターンなんで、

どちらかに当てはまる株は、
買わないほうが無難かもなー。

– 中原良太

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