From: 中原良太
札幌の実家より、、、
去年の12月16日に、
「安い」という根拠だけで株を買った結果
という記事を書きました。
これは2021年の失敗を、
まとめた記事なのですが、
あれから2年が経った、
2023年にも同じ失敗を、
やらかしてしまいました。
予想PERが4倍台の株を買った
2023年の夏から秋にかけて、
僕は、
KPPグループHD(9274)
の株を買い漁っていました。
同社は紙パルプの卸売業者で、
最近は海外M&Aに積極的です。
同社の予想PERは4倍台で、
日本株でもトップクラスの、
低PER株でした。
低いPERを見た僕は、
「これは安い!」と考えて、
同社株を買い漁りました。
PER4倍台でも鳴かず飛ばず
株を買ってから半年近く、
KPPグループHDの株価は、
鳴かず飛ばずが続きました。
同社の予想PERは5倍を超えず、
低空飛行が続いたのでした。
結局、僕は年末に株を売り、
「すこしの金銭的な損失」と、
「半年近くの時間のロス」の、
二重苦を味わう羽目になりました。
低PERでも株価が上がらない理由
株価が上がらなかった理由は、
2つほど考えられました。
第一の理由は、
「配当利回りが低かった」
ことでした。
同社の配当利回りは3%半ばで、
「PERの割に還元意欲が低い」
と感じる水準でした。
同社は自社株買いなどで、
株主還元をしていました。
株価が安いうちに自社株買いして、
最後にドカンと増配してくれる。
とか、
自社株買いの代わりに、
全額を配当に回す。
とか、
こういうシナリオであれば、
株価は倍になったと思います…。
方向性が不透明なので、
自社株買いをしていても、
投資家の不人気は覆りませんでした。
◆ ◆ ◆
第二の理由は、
「業績が停滞していた」
ことでした。
KPPグループHDの業績は、
2023年3月期が好調すぎて、
2024年3月期は減速しました。
決算資料を見てみると、
成長事業は伸びているので、
決して内容は悪くないのですが、
「通期減益」という、
表面上の数字は悪いので、
買われにくかったのかも。
◆ ◆ ◆
「この株の代わりに、別の株を、
半年持っていたら儲かってた!」
と考えると大きいミスでした。
金銭的な損はしないかもですが、
時間のロスは見えにくい一方で、
機会損失がデカいんすよね。
KPPグループHDにかぎらず、
「PERがめちゃくちゃ低いのに、
株価が長い間、鳴かず飛ばず」
という会社は、
だいたい、
・業績が悪い
・配当利回りが低い(還元意欲が低い)
というパターンなんで、
どちらかに当てはまる株は、
買わないほうが無難かもなー。
– 中原良太
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