2023年に繰り返した愚かな失敗③〜ジャンピングキャッチ〜

2023年の失敗談
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

きのう、おとといに引き続き、
今年繰り返した愚かな失敗の、
さいごの1つを供養します。

きょう供養する失敗は、
「高値づかみ(ジャンピングキャッチ)」
です。

割安でも急騰直後は下がりやすい

僕は割安株投資が得意で、
安い株しか買いません。

急騰中の株を買うときにも、
めっちゃPERが低かったり、
めっちゃ配当利回りが高かったり、

「上がってるけど安い!」
というものしか買わないんです。

しかし、

たとえ割安な株を買ってても、
急騰中や急騰直後に株を買うと、
だいたい失敗しました。

失敗事例:神戸製鋼所

最たる例が、夏に買った、
神戸製鋼所の取引でした。

僕が株を買ってからの、
神戸製鋼所のチャートがこちら↓

神戸製鋼所の日足チャート(引用元:IR BANK、コメントは中原が書き加えたもの)

このとき、神戸製鋼所は、
未定だった配当を発表し、
しかも想定外の増配でした。

発表当時、配当利回りは、
5%を超えていました。

足元の業績も悪くなかったし、
鉄鋼市況と連動する銅市況も活況で、
しばらく上がりそうに見えたので、

僕は急騰中に飛びつきました。

急騰株の購入は「1カ月のムダ」

いうまでもなく、
この取引は失敗でした。

株式トレーダーのデビッド・ライアンが、
「15〜20%上がった株を買って損した!」
と言っているように、

だいたいの株は、
1カ月で15%以上がると、
いちどは調整が入ります。

ふたたび上がり始めるまでに、
だいたい1カ月かかります。

たとえ割安株を買っていても、
「高値掴み=1カ月のロス」と、
考えておくのが良さそうです。

どう考えても安くて、
「早く買わないと買い遅れる!」場合は、
反落を承知で買っても良いでしょうが、

そういう機会はほとんどないので、
「急騰中の株は基本的にスルー」
と考えるのが無難だと思います。

同じくらい割安で、
急騰していないものがあるなら、

そっちを買うほうが、
タイムロスが少なく有利かと。

僕は猪突猛進型の性格をしているので、
「早く買わないと上がっちゃうかも!」と
FOMOに取り憑かれやすい
んですよね。

FOMOというのは、
Fear Of Missing Outの略で、
「取り残される恐怖」を指します。

「飛びつくと損をするかも」という恐怖と、
「買わないと機会
失うかも」という恐怖
で、
後者の恐怖を過大評価しちゃうんですよね。

「焦り」は損につながる、
厄介な感情の1つ
ですからね。

2024年からは繰り返さないよう、
しっかり肝に銘じておきます…。

– 中原良太

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