From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
きょうは少し毛色を変えて、
2022年に儲け損ねた話をします。
2022年僕は利上げにビビりまくり、
「これから大不況が来るのでは?」と、
本気で心配していました。
結局、これは取り越し苦労で、
そんな不景気はまだ来てません💦
あまりにもビビっていたので、
ずっと追跡してきた、
中部鋼鈑(5461)を買いそこねて、
2倍のチャンスを見逃してしまいました。
「超」がつくほど割安だった
2022年当時、中部鋼鈑は、
「超」がつくほど割安でした。
というのも、同社はインフレで、
業績が絶好調に伸びていたのに加え、
もともと手元資金が潤沢だったからです。
僕は2019年頃から同社を追いかけてて、
保有していた時期もありました。
2023年11月時点、中部鋼鈑は、
・流動資産だけで550億円あり、
・有価証券を85億円持っており、
・負債はたったの110億円だけで、
・年間50億円以上の純利益も稼ぐ
・うち3割は配当している
という、めっちゃ健全な会社です。
これだけ健全な会社が、
去年9月まで時価総額300億円でした。
手元資産だけでも、
500億円以上ある会社が、
その半値で買えたのです。
「PER 5倍以下」
「PBR 0.5倍以下」
「予想配当利回り7%」
という文句なしの「超絶バーゲン」でした。
当然、株価はみるみる上がった
中部鋼鈑の株価は、
当然のように上がりました。
(そりゃそうだ…)
以下、中部鋼鈑のチャートです:
同社は2022年9月に増配を発表し、
予想配当利回りが7%台になりました。
当然、投資家は同社株を買い集め、
半年ほどで株価は2倍以上に上昇。
こんだけ上がっても、
「やっと適正価格」ですから、
めちゃくちゃ割安でした。
しかし、
「不景気恐怖症」のドン底だった僕は、
ビッグチャンスを指を咥えて見過ごしました。
僕は純金を買ったり、
インバースETFを買ったり、
プットオプションを買ったり、
「弱気目線」でしか物事を、
考えていませんでした。
財務分析する知識はありましたし、
中部鋼鈑のことは前から知ってたし、
割安株投資の実績も知ってました。
中部鋼鈑に気づくだけの、
知識も能力もありました。
しかし、
「これから不景気が来る!」という、
強迫観念で視野が狭まっていたのです。
シナリオに固執した代償
僕は、
「利上げで不況が来る」という、
1つのシナリオに固執していました。
この失敗から学べることは、
能力や知識があっても、
思考が凝り固まると全て腐る
ということでしょう。
特に僕はイノシシみたいな性格で、
「これだ!」と思った方向以外は、
なにも見えなくなる悪癖があります。
この性格のおかげで、
「怖いもの知らず」に、
いろいろと挑戦できるのですが、
逆に、
ほんとマヌケな失敗を、
何度も繰り返しちゃいます。
2022年下旬〜2023年明けは、
この失敗を何度も繰り返して、
時間とお金をムダにしました。
この失敗1つだけでも、
5000万円くらい損した気がする。
自分のあまりの愚かさが、
嫌になっちゃいます…。
自分一人で考え込むと、
考えが偏りがちなんで、
投資家仲間と意見交換したりして、
視野を広げる習慣を持たんとなぁ…。
– 中原良太
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