企業内部による失敗

これまでの経験上、中原は「決算予想はどれだけ保守的か？」をけっこう重視しています。決算予想は「約束」みたいなものでできない約束をする経営陣の会社はたぶん大したことのない会社です。

良い会社には自浄機能がありますが、悪い会社には自浄機能がありません。なぜかというと、「悪さをしたい人にとって自浄機能は都合が悪いから」です。

「技術開発が大事なことは理屈の上では分かるけれど現実ではうまく行かない」ことが大半です。

中原の個人的な経験では「結婚式を開く直前になって、引き出物の製造業者が倒産する」という事件がありました。幸い、代わりが見つかりましたが、替えが効かなかったら大変でした。

アフターサービスとかって、「特許」や「商標」とかで保護しにくい印象があります。だから、割と誰でも真似できちゃうし、顧客を盗られちゃうんですよね。

中原は新しいものが好きで、夢のある商品やサービスを見ると「すげー！」とワクワクします。その一方で、その「ワクワク」の裏には、リスクが潜むことが多いです。

「作ったものは届けられて当たり前」と考えられがちですが、「そもそも納入できない」「納入が遅れてしまう」といったリスクがあります。

製造業の風当たりが強いのは「製造物責任法（PL法）」という法律があるからだと思います。中原個人的には「作り手に厳し過ぎるんじゃ…？」とも感じますが…。

商売では「売り切れるリスク」より「売れ残るリスク」のほうが、よっぽど高いです。

ベンジャミン・グレアム先生は「投資家の最大の敵は自分自身だ」なんて言ってましたけれど、ほんとその通りだよなぁ…。