From: 中原良太
札幌の実家より、、、
きょうは、
株主優待を見送って暴落した、
JFLA HD(3069)を特集します。
連続赤字で優待見送り
JFLA HDは、
乳製品の生産や加工、
食品卸などを行う会社です。
JFLA HDは株主優待を行っていて、
500株で3000円相当のカタログギフトを、
年に2回も受け取る事ができました。
しかし、
2023年8月に優待の休止を発表。
発表と同時に株価が暴落しました。
当時のJFLA HDのチャートが、
以下のとおりです;
2023年上半期まで、
株価は360円前後でした。
それが、優待休止を発表すると、
一気に200円以下まで暴落しました。
「優待ありき」で株を買う危険性
もともと、
JFLA HDは、
「株主優待以外に旨みのない」
銘柄だったと思います。
第一に、2021年3月期以降、
同社の業績は赤字続きでした。
仮に業績が2018年3月期以前の、
1株益20円程度に戻っても、
予想PERは15倍以上ですから、
さして割安ではありません。
また、同社はもともと、
ほとんど配当もないので、
配当利回りも低かったです。
◯業績が伸びず赤字続き
◯株価も割安ではないうえ
◯配当も出ていない
という状況だったので、
「株主優待がなくなったら、
本当になにもない投資先」
だったと感じます。
こういう会社は、
「優待が改悪される」と、
株価も真っ逆さまでしょうから、
業績が悪いなど、
優待が改悪されるリスクがある中で、
手を出すのは危険だったと思います。
近年は優待廃止の動きも多い
2023年は、70以上の上場企業が、
株主優待を廃止したそうです。
優待廃止の理由は主に、
「配当や自社株買いへの転換」
「TOBやMBOによる上場廃止」
といった前向きなものです。
前向きな優待廃止であれば、
株価は下がらないでしょうが、
JFLA HDのように、
「業績悪化にともなう優待休止」
という場合は要注意です。
特に、
「株主優待や配当目当て」では、
業績が悪くなった銘柄を買うと、
優待廃止や減配が行われて、
目当てのものが手に入らない上、
株価が急落して二重苦になります。
業績が悪くなっている会社の株は、
「一過性の減益」でもない限りは、
手を出すと痛い目に遭います。
成長性のない会社は、
「安かろう悪かろう」で、
魅力が薄いことが多いので、
気をつけて避けないとですね…。
– 中原良太
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