From: 中原良太
札幌の実家より、、、
きょうは2023年の暴落株として、
不適切会計の疑いで3分の1になったら、
グッドスピード(7676)を取り上げます。
ビッグモーター問題の裏で…
2023年はビッグモーター問題で、
何かと中古車界隈が騒がれました。
ビッグモーターで多くの不正が発覚し、
同業他社のネクステージでも問題があり、
「中古車業界はブラック」という、
いや〜なイメージが広がったとき、
景気が逆風だったことに加えて、
不正報道や発表が嫌気されて、
グッドスピードの株価は、
3分の1にまで下がりました。
グッドスピードのチャートは、
以下の通りです:
![](https://kabu-shippai.com/wp-content/uploads/2024/01/goodspeed_chart.png)
チャートを見れば分かる通り、
2022年までは中古車特需で、
底堅く株価が動いていました。
しかし、2023年からは、
2022年の特需の反動で停滞したうえ、
8月には保険金水増し請求が報道されて、
9月には不適切会計の疑義が生じました。
業績不振と不正。
そりゃ〜株価も下がりますわな…。
特需には終わりと反動が来る
グッドスピードの株価は、
特需が剥落するとともに、
下がりはじめていました。
特需は一過性なことが多いので、
業績が伸びて割安に見えても、
「特需が過ぎて」しまうと、
業績が悪くなり、株価面でも、
割高になることがよくあります。
だから、
株を買うときには、
「特需がなくても割安か?」と、
慎重に吟味しないと危ないです。
また、特需が来たあとには、
「反動」として需要が急減して、
在庫調整が要る場合もあり、
業績の急失速とともに、
株価も急落する恐れがあるので、
高値掴みしないよう要注意です。
不適切会計には前触れも
2021年のグレイステクノロジーと比べ、
グッドスピードの不適切会計は、
「気づきやすい」と感じました。
というのも、
グッドスピードはここ5年ほど、
営業キャッシュフローが赤字でした。
![](https://kabu-shippai.com/wp-content/uploads/2024/01/goodspeed_cashflow.png)
上の画像を見てみれば分かるように、
2018年から2022年までの5年間で、
営業キャッシュフローが赤字です。
粉飾決算をしている会社は、
「利益を水増ししているけれど、
現金がぜんぜん入金されない」
という所が多いので、
営業キャッシュフローに、
問題が出てくることが多いです。
グッドスピード以外にも、
中古車販売業者の中には、
営業キャッシュフローが赤字で、
何年も続いている会社があるんで、
「めっちゃ割安!」と感じても、
やばそうなモノは避けてます…。
グッドスピードは、
「買うとヤバい株」の、
教科書的な例だったと思うので、
こういう例からしっかり学んで、
同じ失敗を繰り返さないように、
気をつけなきゃですねー…。
– 中原良太
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