From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
ドラッカーの弟子として、
世界的に名高い経営学者、
ジム・コリンズ先生が、
「ビジョナリー・カンパニー③」の中で、
企業が業績不振に陥る原因をまとめてます。
僕は大学生の頃にコリンズ先生の本を読み、
その緻密な分析内容に感銘を受けました。
中でも成長企業を分析している、
「ビジョナリー・カンパニー②」と
「ビジョナリー・カンパニー④」が、
大のお気に入りだったのですが…。
このブログを書くうちに、
衰退企業を分析している、
「ビジョナリー・カンパニー③」こそ、
実はもっとも秀逸な一冊なのでは?
と考えるようになりました。
衰退の五段階
ベンジャミン・グレアム先生の証券分析では、
「衰退の原因の多くは環境の変化だ!」
と書かれていましたが、
ジム・コリンズ先生は会社内部に目を向けて、
「5段階の危険シグナルがあるぞ!」
と説明しました。
その5段階は以下のとおりです:
第一段階:成功から生まれる傲慢
ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階」目次より抜粋
第二段階:規律なき拡大路線
第三段階:リスクと問題の否認
第四段階:一発逆転策の追求
第五段階:屈服と凡庸な企業への転落か消滅
そこで今日は、
この危険シグナルのうち、
第一段階「成功から生まれる傲慢」
について特集します。
第一段階:成功から生まれる傲慢
ジム・コリンズ先生は、
「ビジョナリー・カンパニー③」で、
「成功から生まれる傲慢」について、
以下のように説明しています。
第一段階がはじまるのは、人々が高慢になり、成功を続けるのは自分たちの当然の権利であるかのように考えるようになり、当初に成功をもたらしてきた真の基礎的要因を見失ったときである。
(中略)
成功したときには運と偶然が関与した場合が多いが、運が良かった可能性を認識せず、自分たちの長所と能力を過大評価する人は、傲慢に陥っているのである。
ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階」(47ページより抜粋、強調部分は筆者によるもの)
このように、コリンズ先生は、
企業が衰退していく前段階に、
「過去の成功=自分達が凄い」という
傲慢が生じると指摘しました。
いかにも人間らしい原因ですが、
気になる会社をgoogleやSNSで検索すると、
「当てはまるかも」と感じる会社が、
けっこうあるんですよねー。
google・SNS検索がヒントに
「会社名(スペース)傲慢」
とgoogleやSNSで検索すると、
傲慢さが垣間見える記事が、
見つかることがあります。
たとえば、
株価が99%下がった
ペッパーフードサービス
について調べると…
だいたいの会社は、
軽く読み流せる見出しの、
検索結果なのですが、
いきなりステーキの場合は、
「ん???」と気になる結果が、
ポロポロと出てきました。
同社の株価のピークは、
2017年の8230円でしたが、
株価がピークをつける前から、
SNSでは不穏だったんですね。
僕は株を買う前や買った後に、
持ち株についてよく検索します。
人って環境ですぐ変わるんで、
いままで誠実で謙虚だった人も、
成功して傲慢になることもあります。
だから、
ちょくちょく検索して監視して、
道を違えそうになってたら、
利益確定すべきなのかも?
– 中原良太
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