From: 中原良太
札幌の実家より、、、
きょうは、コロナ危機の影響で、
2020年に株価が2分の1になった、
青山商事(8219)を特集します。
紳士服専門の最大手
青山商事は、
「洋服の青山」で有名な、
紳士服専門店の最大手です。
Wikipediaの説明は以下の通りです:
青山商事株式会社(あおやましょうじ、英: AOYAMA TRADING Co., Ltd.)は、広島県福山市に本社を置く、紳士服の製造と、紳士服販売チェーン「洋服の青山(ようふくのあおやま)」の展開を行う企業。 業界で唯一、47都道府県全てに店舗を展開しており、業界最大手である。東証プライムに上場している。ギネスブックより「スーツ販売着数世界一」の認定を受けている。
フリー百科事典Wikipedia, “青山商事“
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E5%95%86%E4%BA%8B
同社は、
コロナ危機の煽りで業績が急減速し、
株価も大きく下がりました。
青山商事の株価チャートは以下の通り:
青山商事の株価は、
2018年11月の下方修正から、
右肩下がりになり始めました。
2019年8月には、
子会社の解散に伴って、
多額の特別損失を計上し、
「泣きっ面に蜂」のタイミングで、
コロナ危機でテレワークブームが到来。
紳士服の需要が急減したことで、
同社の業績も落ち込みました。
その結果、
2020年に同社株価は60%安に。
2018年の最高値の4515円から、
一時は90%以上も下がりました。
変化に適応できない会社の末路
会社が衰退する原因は、
「環境の変化であることが多い!」です。
青山商事の株価が下がったのは、
新型コロナウイルスの流行のせいで、
競争環境が急変したからでした。
パンデミックの初期には、
外食チェーンや鉄道会社など、
さまざまな会社が打撃を受けました。
またパンデミックが起きるかもなんで、
特に打撃が大きかったセクターを、
以下に列挙しておきます。
・生活娯楽関連サービス
・運輸業・郵便業
出典は経済産業省が発表した、
経済解析室ひと言解説集です。
パンデミックの前後では、
企業業績がまるで違いました。
中原は打撃を受けた会社の株を、
ナンピン買いしておりまして。
「暴落したけど戻らない」
という負けが頻発しました。
事業環境が厳しい会社は、
株を買っても上がらないどころか、
下がってしまう可能性が高いです。
割と繰り返しがちなミスなんで、
今年こそ気をつけんとなぁ…。
– 中原良太
コメント
TV「偉人・敗北からの教訓」を欠かさず見る。理由は簡単。勝利には偶然があるが、敗北は必然だけだからだ。失礼だが最近、このサイトの記事に興味を失くしかけていた矢先に、まさに企業版の「敗北からの教訓」。しかもわかりやすい分析は実に的を得ていて、大いに参考になる。
私は株の経験が長いが、これまで、この手の情報をあまり見たことがない。いや、大概は予想した株が儲かった話ばっか。「死んだ子の歳を数えて」どうすんだで、勉強にならない。ぜひ、この手の連載を続けていただき、株を学ぶ多くの人に教訓を与えてほしい。そして、その結果次第では株の指南書として、1冊にまとめる価値さえあると思う次第である。
緒方さん、気に入っていただけて嬉しいです。
緒方さんの言う通り、いまの世の中、成功法則が過大評価され、失敗法則が過小評価されていると思います。
他人の成功を真似しても成功できません。しかし、他人の失敗を反面教師にすれば避けられる失敗はたくさんあります。
大きな1つ失敗を避けるたびに、お金や時間のロスを防げます。この方法こそ、成功確率を引き上げるもっとも確実な方法だと信じています。
引き続き、ご愛読いただけましたら幸いです。