From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
かつて、バリュー投資の父、
ベンジャミン・グレアム先生は、
「投資家の最大の敵は自分自身だ」
と言いました。
僕は投資家の中でも小物でして、
自滅行為が人一倍多いんです。
そこで今日からは、
チャルディーニ先生の、
「影響力の武器」の参考に、
自滅パターンを紹介します。
自滅パターンはすべてで7つ。
その7つが以下のとおりです:
・返報性
ロバート・チャルディーニ著「影響力の武器[新版] 人を動かす七つの原理」目次より抜粋
・好意
・社会的証明
・権威
・希少性
・コミットメントと一貫性
・一体性
今日はこれらの自滅パターンのうち、
1つ目の「返報性」を取り上げます。
株の自滅パターン①:返報性
チャルディーニ先生は、
「影響力の武器」で、
返報性について、
次の説明をしています:
狭い範囲の話ではあるものの、この実験から浮かび上がってくるのは、私たちの身の周りにあるさまざまな影響力の武器のなかでも最も強いものの一つ、返報性のルールです。これは「他人がこちらに何かしてくれたら、こちらもそのお返しをしなくてはならない」というルールです。ある女性が親切をしてくれたなら、お返しに何らかの親切を返さなくてはいけません。
ロバート・チャルディーニ著「影響力の武器[新版] 人を動かす七つの原理」(30ページより抜粋、強調部分は筆者によるもの)
このようにチャルディーニ先生は、
「恩を受けたら返したくなる」
と言います。
僕の場合、
「お土産の試食をしたら、
買わないと悪い気がする」
「服屋で試着をしたのなら、
買わないと悪い気がする」
という気持ちになるんですが、
これも返報性の一種です。
恩着せがましい証券営業マン
僕の話ではないのですが、
知り合いの投資家の中には、
「恩着せがましい証券営業マン」
に苦労する方もいます。
その証券営業マンは、
魚釣りの撒き餌のように、
儲け話を持ってくるのですが、
儲け話の見返りとして、
「付き合いとしての投資」
を要求してくるそうです。
「良いIPOを分けたげるから、
別の公募増資を手伝って!」
みたいな感じでしょうかね。
Win-Winなら良いですが、
こういった人付き合いは、
非効率な「馴れ合い」に、
なりがちなので要注意です。
恩人に金銭を無心される
僕はこういう面倒が嫌なんで、
対面証券は使っていないです。
だから上場企業への投資では、
返報性を感じないのですが、
それ以外に
「失敗しそうだなー」と、
感じるシナリオが1つあって、
それが、
「恩人に無心される」
というケースです。
「恩を施されっぱなし」
は気持ち悪い性分なんで、
自分を育ててくれた両親とか、
仕事で世話になった先輩とかに、
「融資してくれないか?」
「投資してくれないか?」
と言われたら、
たぶん、めっちゃ悩みます。
今のところお金に困っている、
家族や仲間はいないんですが、
どう考えても失敗しそうな、
「融資」や「投資」でさえも、
お金を出しちゃう気がします。
人間的には正しいかもですが、
投資的には間違いですよねー。
断らないと危ない案件なら、
「いま、ちょうど入用で…」と、
タイミングを理由に断ろうかな。
もしあなたも、
断りづらい頼み事をされたら、
断り文句に使ってくださいなw
– 中原良太
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