不適切会計の疑いで株価3分の1になったグッドスピードの顛末

2023年に暴落した株
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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
札幌の実家より、、、

きょうは2023年の暴落株として、
不適切会計の疑いで3分の1になったら、
グッドスピード(7676)を取り上げます。

ビッグモーター問題の裏で…

2023年はビッグモーター問題で、
何かと中古車界隈が騒がれました。

ビッグモーターで多くの不正が発覚し、
同業他社のネクステージでも問題があり、

「中古車業界はブラック」という、
いや〜なイメージが広がったとき、

景気が逆風だったことに加えて、
不正報道や発表が嫌気されて、

グッドスピードの株価は、
3分の1にまで下がりました。

グッドスピードのチャートは、
以下の通りです:

グッドスピードの月足チャート(引用元:IR BANK、コメントは中原によるもの)

チャートを見れば分かる通り、
2022年までは中古車特需で、
底堅く株価が動いていました。

しかし、2023年からは、

2022年の特需の反動で停滞したうえ、
8月には保険金水増し請求が報道されて、
9月には不適切会計の疑義が生じました。

業績不振と不正。
そりゃ〜株価も下がりますわな…。

特需には終わりと反動が来る

グッドスピードの株価は、
特需が剥落するとともに、
下がりはじめていました。

特需は一過性なことが多いので、
業績が伸びて割安に見えても、

「特需が過ぎて」しまうと、
業績が悪くなり、株価面でも、
割高になることがよくあります。

だから、

株を買うときには、
「特需がなくても割安か?」と、
慎重に吟味しないと危ないです。

また、特需が来たあとには、
「反動」として需要が急減して、
在庫調整が要る場合もあり、

業績の急失速とともに、
株価も急落する恐れがあるので、
高値掴みしないよう要注意です。

不適切会計には前触れも

2021年のグレイステクノロジーと比べ、
グッドスピードの不適切会計は、
「気づきやすい」と感じました。

というのも、

グッドスピードはここ5年ほど、
営業キャッシュフローが赤字でした。

グッドスピードの営業キャッシュフロー推移(引用元:IR BANK)

上の画像を見てみれば分かるように、
2018年から2022年までの5年間で、
営業キャッシュフローが赤字です。

粉飾決算をしている会社は、
「利益を水増ししているけれど、
現金がぜんぜん入金されない」

という所が多いので、

営業キャッシュフローに、
問題が出てくることが多いです。

グッドスピード以外にも、
中古車販売業者の中には、

営業キャッシュフローが赤字で、
何年も続いている会社があるんで、

「めっちゃ割安!」と感じても、
やばそうなモノは避けてます…。

グッドスピードは、
「買うとヤバい株」の、
教科書的な例だったと思うので、

こういう例からしっかり学んで、
同じ失敗を繰り返さないように、
気をつけなきゃですねー…。

– 中原良太

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