2023年に繰り返した愚かな失敗②〜自社株買いの過大評価〜

2023年の失敗談
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

きのうに引き続き、
今年繰り返した愚かな失敗を、
もう1つ供養していきます。

きょう供養する失敗は、
「自社株買いの過大評価」
です。

株主還元=増配 or 自社株買い

今年の春あたりから、
「PBR1倍割れ」企業が、
問題だよね〜と言われています。

上場企業には、
「稼いだお金は投資家に還元する」
「還元しないなら上手に使って成長する」
という暗黙の了解があるんですが、

PBR1倍割れの会社は、だいたいが、
「稼いだお金を投資家に還元しない」し、
「業績もろくに成長しない」
んですよ。

こういう会社は、
「いちど預けたら引き出せないATM」
みたいなモンで、極めてタチが悪いです。

PBR1倍を超えるためには、
「利益を株主に還元する」か
「業績を伸ばす」かの二択ですが、

「株主に利益を還元する」なら、
増配か自社株買いをする。

「業績を伸ばす」なら、
M&Aか事業再投資をする。

というのが典型的なパターンです。

「自社株買い」は投資家に不人気

我が家では、今年の夏くらいから、
「自社株買いに積極的な会社」
に投資をしていました。

本当は高配当株を狙ってたんですが、
高配当株がなかったので仕方がなく、
自社株買い銘柄で代替していました。

しかし、

自社株買いが中心の会社は、
成績が良くなかったです。

夏頃から買い始めたOATアグリオや、
KPPグループは長く停滞してました。

理由はだいたい分かるんですが、

「配当」よりも「自社株買い」は、
投資家に見つけてもらいにくいし、

評価もされにくいんですよ。

自社株買い ≠ 配当

株主還元の質としては、
配当と自社株買いは似てます。

しかし、

自社株買いは配当の代わりになりません。

4%の配当を出している会社と、
4%の自社株買いをしてる会社なら、
圧倒的に前者のほうが人気でしょう。

「自社株買いなんて良いから、
もっと配当を出してくれ!」

と感じる人が多い気がします。

2023年は、

高配当株が買い漁られてしまい、
自社株買いにも注目してましたが、

これからは、
「自社株買い=増資リスクが低い」
くらいに読み取ることにして、

「自社株買いしてるから上がる!」など、
期待しすぎないように気をつけよう…。

– 中原良太

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