From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
きのうに引き続き、
今年繰り返した愚かな失敗を、
もう1つ供養していきます。
きょう供養する失敗は、
「自社株買いの過大評価」
です。
株主還元=増配 or 自社株買い
今年の春あたりから、
「PBR1倍割れ」企業が、
問題だよね〜と言われています。
上場企業には、
「稼いだお金は投資家に還元する」
「還元しないなら上手に使って成長する」
という暗黙の了解があるんですが、
PBR1倍割れの会社は、だいたいが、
「稼いだお金を投資家に還元しない」し、
「業績もろくに成長しない」んですよ。
こういう会社は、
「いちど預けたら引き出せないATM」
みたいなモンで、極めてタチが悪いです。
PBR1倍を超えるためには、
「利益を株主に還元する」か
「業績を伸ばす」かの二択ですが、
「株主に利益を還元する」なら、
増配か自社株買いをする。
「業績を伸ばす」なら、
M&Aか事業再投資をする。
というのが典型的なパターンです。
「自社株買い」は投資家に不人気
我が家では、今年の夏くらいから、
「自社株買いに積極的な会社」
に投資をしていました。
本当は高配当株を狙ってたんですが、
高配当株がなかったので仕方がなく、
自社株買い銘柄で代替していました。
しかし、
自社株買いが中心の会社は、
成績が良くなかったです。
夏頃から買い始めたOATアグリオや、
KPPグループは長く停滞してました。
理由はだいたい分かるんですが、
「配当」よりも「自社株買い」は、
投資家に見つけてもらいにくいし、
評価もされにくいんですよ。
自社株買い ≠ 配当
株主還元の質としては、
配当と自社株買いは似てます。
しかし、
自社株買いは配当の代わりになりません。
4%の配当を出している会社と、
4%の自社株買いをしてる会社なら、
圧倒的に前者のほうが人気でしょう。
「自社株買いなんて良いから、
もっと配当を出してくれ!」
と感じる人が多い気がします。
2023年は、
高配当株が買い漁られてしまい、
自社株買いにも注目してましたが、
これからは、
「自社株買い=増資リスクが低い」
くらいに読み取ることにして、
「自社株買いしてるから上がる!」など、
期待しすぎないように気をつけよう…。
– 中原良太
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