From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
きょうは、2020年に暴落した、
UUUM(3990)について、
原因を探ってみました。
ユーチューバー事務所、初の上場会社
UUUMといえば、
ヒカキンさんなどが在籍する、
ユーチューバーの事務所です。
詳しくはWikipediaの通り:
フリー百科事典Wikipedia, “UUUM”
UUUM株式会社(ウーム、英: UUUM Co., Ltd.)は、日本のマルチチャンネルネットワーク(MCN)、YouTuber関係のレコード会社、レーベル。
https://ja.wikipedia.org/wiki/UUUM
UUUMの株価は、
2020年には66.5%も下がり、
2021年も40%以上下落しました。
UUUMのチャートはこんな感じです↓
画像には入っていませんが、
UUUMは2019年までは大人気な株で、
チャートも右肩上がりでした。
しかし、
2020年以降は右肩下がりです。
月足の多くが陰線なので、
2020年以降に株を買った人は、
大多数が損したと考えられます。
UUUMの業績が一瞬で崩れた原因
まず大前提として、
UUUMに所属する主力クリエイターは、
日本トップクラスのクリエイターです。
だから、そんな彼らが
「無能」もしくは「怠惰」
とは考えにくいでしょう。
もし無能や怠惰なのであれば、
そもそもトップクリエイターとして、
最前線で活躍できなかったはずです。
したがって、
業績が崩れた原因は以下のいずれかです。
可能性1:事業そのものが脆弱だった
可能性2:事業環境が厳しくなった
僕が思うに、UUUMの場合は、
後者の可能性が高いと思います。
人気商売は、めっちゃ難しい
会社が衰退する原因は、
「環境の変化であることが多い!」
ということで、
UUUMも同様だと思われます。
そもそも人気商売は難しく、
「一発屋」という言葉もあるくらい、
人気を継続させることは難しいです。
テレビなどを見ていれば分かりますが、
出演しているのは一部の大御所を除き、
入れ替わり・立ち代わりしています。
そして、ここからが大事なんですが、
ユーチューバーは参入障壁が低いので、
新しい人がどんどん出てきますから、
大御所以外は戦々恐々としてます。
いまヒットしている人でも、
来年も人気を維持できるか?
というと、分かりません。
何がヒットするかも分からないので、
「競馬」に近い産業だと思います。
これはユーチューバーだけでなく、
「アパレル」なんかも同じ感じで、
「どんなデザインが流行るか分からん!」
という、かなり難しい領域だと感じます。
すでに上場している芸能事務所は
アミューズとエイベックスの2社ですが、
その両方が、いまや成長してません。
「いまの人気が、今後の人気とは限らない」
「ライバルが多く、維持することが難しい」
「類似他社の業績も、長いこと停滞してる」
といった3点を考えると、
UUUMの業績低迷は、
「まあ、そうなるだろうな」と、
あるていど見えてた結末な気がします。
いまはヴァーチャルYouTuberの、
エニーカラーやカバーなどが人気ですが、
これらがどう成長するかにも注目ですね。
エンターテイメントの業界でも、
任天堂やソニーのように、
成功する会社もあります。
あとは、YouTubeを運営している、
元締めのGoogleなんかもそうですね。
これらの成功している会社に、
共通していることといえば、
「自分がプラットフォームになり、
仕入れ元に過当競争をさせる」
というエゲつなさでしょうか。
iPhoneなどもそうですけれど、
プラットフォームを持つ会社は、
めちゃくちゃ強いですからね…。
僕もUUUM株が大人気だった頃、
「YouTuberに未来を感じるなら、
UUUMではなくGoogleを買う!」
と話していましたが、
そういうことなんだろうな…。
– 中原良太
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