From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
高配当株投資だけじゃなく、
成長株投資でもやらかしてます。
きょう取り上げるのは、
くふうカンパニー(4376)の取引です。
経営者に惚れ込んで大量購入
僕が株を買う理由は、
「経営者は普通だけどめっちゃ安い株」と、
「経営者が凄腕だけど適正株価の株」の、
2パターンがあります。
神戸やシンデン・ハイテックスは、
前者の方のパターンだったのですが、
くふうは後者のパターンでした。
くふうカンパニーの経営者といえば、
穐田誉輝さん。カカクコムやクックパッドを、
大きく成長させた敏腕経営者であります。
これまで穐田さんが経営した会社は、
だいたいROEが30%くらいになって、
すごい勢いで成長していきました。
僕自身、何年も前から追いかけている、
「この人すげー!」と惚れ込んだ経営者です。
そんな穐田さんが経営している、
くふうカンパニーの株価は下落してて、
PBRが2倍近くまで下がっていました。
ここで僕は「皮算用」をしました。
「穐田さんほどの手腕があれば、
きっとROEは30%くらいになるだろう」
「なら、PBR2倍という株価水準は、
かなり割安でお買い得なのでは?」
このような「皮算用」をして、
くふうカンパニー株をドカ買いしました。
この株、いますぐ買う必要あった?
僕が株を買ってからの、
くふうカンパニーのチャートがこちら↓
僕が買ってからも株価は冴えず、
しかも9月下旬に大きく下落しました。
別の銘柄に目移りした僕は、
くふう株を売って乗り換えました…。
くふうカンパニーの業績は、
そこまで悪くはありません。
本業がやや苦戦しているものの、
AI領域の会社を子会社化したり、
ワクワクする取り組みもしてます。
「たぶん、過小評価されてるだろうな」
という見解は、いまでも変わりません。
とはいえ、
くふう株を買うタイミングは、
「良いものじゃなかったかも」と、
反省しています。
僕の経験則ではありますが、
「業績が良くなれば割安になる!」
という投資判断は失敗しやすいです。
これは確率論にもつながる話です。
「今の業績ですでに割安な株」は、
いまの業績を維持するだけでも安いし、
業績が伸びればアップサイドがあります。
しかし、
「業績がよくなれば割安な株」は、
業績が想定どおりに良くなれば、
たしかに割安かもしれませんが、
逆に、想定どおりにならなければ、
適正株価もしくは割高になります。
ダウンサイドが大きいです。
つまり、
「今の業績ですでに割安な株」と、
「割安になるかもしれない株」では、
確実性が違うということです。
こういった成長株の特性を踏まえると、
「割安になるかもしれない株」を買うときは、
タイミングがすごく大事な気がしてます。
それこそ、
事業が軌道に乗ってきて、
成長確度が高まった、など、
「これはイケる!」と確信できたときが、
株を買うベストタイミングだと思うのです。
しかし、
くふうカンパニーの場合は、
僕から見ると「まだ試行錯誤の段階」で、
成長軌道に乗ってるようには思えません。
「穐田さんならやってくれる」という期待は、
たぶん間違っていないと思うのですが、
下半期に入ってきたこともあり、
節税対策の売りも膨らみそうです。
「いますぐ買う必要があったか?」
かというと、違った気がします。
失敗の大半は「飛びつき買い」
神戸製鋼所、シンデン・ハイテックス、
そして、くふうカンパニー。
リスクのことをあまり考えず、
「これはイケる!」と飛びついた株は、
だいたい失敗でした💦
いやはや、お恥ずかしい。
「買わなかったことを後悔するより、
買ったことを後悔するほうが良い」
という、向こう見ずな姿勢が、
こういう取引を増長してるんだろうなぁ…。
くふうカンパニーの業績自体は好調で、
くふうの株を買ったのは、
それほど大きなミスとは感じません。
それでも、
「最高速度でお金を増やす」ことを、
目指すなら避けるべきだった気がします。
投資の一番の敵は「自分自身」なので、
まずは、
すぐチャンスに飛びついてしまう、
イノシシみたいな性格を直さないとなぁ…。
– 中原良太
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