経営者に惚れ込んで成長株をドカ買いした結果

2023年の失敗談
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

高配当株投資だけじゃなく、
成長株投資でもやらかしてます。

きょう取り上げるのは、
くふうカンパニー(4376)の取引です。

経営者に惚れ込んで大量購入

僕が株を買う理由は、
「経営者は普通だけどめっちゃ安い株」と、
「経営者が凄腕だけど適正株価の株」の、
2パターンがあります。

神戸やシンデン・ハイテックスは、
前者の方のパターンだったのですが、
くふうは後者のパターンでした。

くふうカンパニーの経営者といえば、
穐田誉輝さん。カカクコムやクックパッドを、
大きく成長させた敏腕経営者であります。

これまで穐田さんが経営した会社は、
だいたいROEが30%くらいになって、
すごい勢いで成長していきました。

僕自身、何年も前から追いかけている、
「この人すげー!」と惚れ込んだ経営者です。

そんな穐田さんが経営している、
くふうカンパニーの株価は下落してて、
PBRが2倍近くまで下がっていました。

ここで僕は「皮算用」をしました。

「穐田さんほどの手腕があれば、
きっとROEは30%くらいになるだろう」

「なら、PBR2倍という株価水準は、
かなり割安でお買い得なのでは?」

このような「皮算用」をして、
くふうカンパニー株をドカ買いしました。

この株、いますぐ買う必要あった?

僕が株を買ってからの、
くふうカンパニーのチャートがこちら↓

くふうカンパニーの日足チャート(引用元:IR BANK)

僕が買ってからも株価は冴えず、
しかも9月下旬に大きく下落しました。

別の銘柄に目移りした僕は、
くふう株を売って乗り換えました…。

くふうカンパニーの業績は、
そこまで悪くはありません。

本業がやや苦戦しているものの、
AI領域の会社を子会社化したり、
ワクワクする取り組みもしてます。

「たぶん、過小評価されてるだろうな」
という見解は、いまでも変わりません。

とはいえ、

くふう株を買うタイミングは、
「良いものじゃなかったかも」と、
反省しています。

僕の経験則ではありますが、
「業績が良くなれば割安になる!」
という投資判断は失敗しやすい
です。

これは確率論にもつながる話です。

「今の業績ですでに割安な株」は、
いまの業績を維持するだけでも安いし、
業績が伸びればアップサイドがあります。

しかし、

「業績がよくなれば割安な株」は、
業績が想定どおりに良くなれば、
たしかに割安かもしれませんが、

逆に、想定どおりにならなければ、
適正株価もしくは割高になります。
ダウンサイドが大きいです。

つまり、
「今の業績ですでに割安な株」と、
「割安になるかもしれない株」では、
確実性が違う
ということです。

こういった成長株の特性を踏まえると、
「割安になるかもしれない株」を買うときは、
タイミングがすごく大事な気がしてます。

それこそ、

事業が軌道に乗ってきて、
成長確度が高まった、など、

「これはイケる!」と確信できたときが、
株を買うベストタイミングだと思うのです。

しかし、

くふうカンパニーの場合は、
僕から見ると「まだ試行錯誤の段階」で、
成長軌道に乗ってるようには思えません。

「穐田さんならやってくれる」という期待は、
たぶん間違っていないと思うのですが、

下半期に入ってきたこともあり、
節税対策の売りも膨らみそうです。

「いますぐ買う必要があったか?」

かというと、違った気がします。

失敗の大半は「飛びつき買い」

神戸製鋼所シンデン・ハイテックス
そして、くふうカンパニー。

リスクのことをあまり考えず、
「これはイケる!」と飛びついた株は、
だいたい失敗でした💦

いやはや、お恥ずかしい。

「買わなかったことを後悔するより、
買ったことを後悔するほうが良い」

という、向こう見ずな姿勢が、

こういう取引を増長してるんだろうなぁ…。

くふうカンパニーの業績自体は好調で、

くふうの株を買ったのは、
それほど大きなミスとは感じません。

それでも、

「最高速度でお金を増やす」ことを、
目指すなら避けるべきだった気がします。

投資の一番の敵は「自分自身」なので、

まずは、

すぐチャンスに飛びついてしまう、
イノシシみたいな性格を直さないとなぁ…。

– 中原良太

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